ピーノスケの秘密基地

ここは俺の日記帳。

俺はまだ運が良かった②

前回の続き。俺と両親はタクシーで家に帰宅した。

慣れない松葉杖で何とか歩いて家に入り、自分の部屋に向かった。

病院で貰った鎮痛剤をベッドの傍の机に置き、他にすることも無いので寝ることに。

ベッドに横になること30分。俺はまだ現実を受け止められないでいた。

「……3カ月安静…大ケガ? 何かの夢なんじゃないか?」

というか夢であってくれ! 俺はそう思っていた。

母が俺の部屋に入り、何か欲しいものはあるかと聞いてきた。

「いや…今のところは特にないかな…。 もう寝ることにするよ」

俺はそう答えた。後日、少し恥ずかしいが尿瓶を買ってきてもらうことにはなったが。(松葉杖生活で尿瓶は超便利です! オススメ!!)

母が俺の部屋から去り、ベッドに再度横になる。

良く考えてみると一人暮らしではなく、実家住まい。

何か欲しいものがあれば買ってきてもらえるし、飯も食わせてもらえる。松葉杖の状態で外出する必要もない。

そしてなぜか大ケガしているにも関わらず、足は全く痛くない。

不幸中の幸い。俺はまだツイている、と思った。