母の送迎で病院に行ってきた。母も高齢なのに苦労をかけっぱなしだ。ケガが治った後に恩返ししたい。
病院で受付が終わった後、待合室へ向かう。今日は人が少ないので、すぐに呼ばれそうだ。
いつも通りレントゲンの撮影が終わった後、診察室に呼ばれた。案の定10分程しか待たなかった。
俺は医師に経過を報告した。足の曲げ伸ばしが完璧であること、歩く練習も松葉杖を補助にしてサポーターを着けた状態で、1日1時間はしていることを伝えた。
医師は実際に足の曲げ伸ばしが十分に出来ていることを確認したいらしい。
俺はベッドに座り、サポーターを外して足の曲げ伸ばしを行った。問題無く出来ている。
「非常に順調ですね!」
医師は驚いていた。経過は良好のようだ。
「今後のリハビリは松葉杖の補助は無しで構いません。ただしサポーターは着けてください」
俺は嬉しかった。ようやく松葉杖の生活から解放される。サポーター有りとはいえ歩けるようになるのだ。
まずは、家の廊下で1週間程度リハビリをしよう。
そしてその後は家の庭の散歩でもしよう。メダカの餌やりも出来るかもしれない。
気分が明るくなってきた。
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