ピーノスケの秘密基地

ここは俺の日記帳。

愛鳥が虹の橋を渡った。 ②

そして今日、午前7時00分に母からピーノスケが危篤状態との知らせを受けた。

俺は急いでピーノスケの元に向かった。

ピーノスケはもう、止まり木に立つことができず床に蹲っていた。

俺はピーノスケを自分の手のひらの上に乗せた。息は辛うじてしているものの身動きが取れないでいた。

俺はピーノスケの最期を覚悟した。手で包み込み、頭をなで、声で励まし、今までの感謝を伝えた。

耳に届いているかは分からない。目が見えているかも分からないが、一生懸命思いを伝えた。

少し目を離したらその間に、お別れになってしまうかもしれない。そう思い、俺はピーノスケの最期を看取ることを決意した。

俺はピーノスケの姿を片時も見逃すまいと、ずっと見守っていた。

ピーノスケを手で抱き続けること1時間以上。ついにその時がやってきた。

ピーノスケが少し身動きをした後、段々と、ゆっくりと心拍と呼吸が弱くなっていき、眠るように息を引き取った。

お休みなさい、ピーノスケ。よく頑張ったね。虹の橋の向こうでも幸せにね。

 

 

俺の、俺たちの家族が失われた。これを書いている現在でも心に大きく空洞が開いている。