中学3年生の初めに塾に通い始めたおかげで、偏差値50程度の普通科高校に進学することに成功した。
中学校の時に知り合ったAさんとは後日、関係が発展することも無く終了。高校生活に望みを繋ぐことにした。
そして高校デビュー。俺はこの高校デビューに完全に失敗したと言える。
まず友達作りに失敗。中学生同様明るく振舞ってみるも空回りが続いていた。
空回りが続くだけならまだいい。周囲は俺のことを疎ましく感じ始めたようで、クラスでは孤立しつつあった。
孤立するなら、おとなしく隅っこで本でも読んで高校生活を送ればいい。今ならそう思える。
しかし、当時の俺は現状を改善しようと足掻いた結果、ますます孤立することになった。
クラスに話せる人は固定で1人~2人。孤独を感じ毎日の高校生活を楽しむことなく、ただやり過ごす毎日。無味乾燥としていた。
高校生活で孤立して立場が一切ない俺。
読者で同じような境遇になった人は理解できるかもしれない。
一旦スクールカースト最下位になった人は反対にスクールカースト最上位の人にどんな態度を取られても我慢しなければいけないという環境に。覆らないヒエラルキーが完成していた。
面と向かって悪口を言われることはあまりなかったが、舌打ちなどは頻繁にされていた。明らかに悪ふざけで俺を揶揄うこともしばしばだった。
まさに暗黒期。俺はただ耐え忍び、この高校生活が終えることを願っていた。
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