ピーノスケの秘密基地

ここは俺の日記帳。

大学生編 ピーノスケ! 勉学に勤しむ! ③

卒業研究。略して卒研。この単語を一度は聞いたことがあるのではないだろうか?

俺は理系だったので卒研ではある目標を定め、ひたすら実験を繰り返し実験結果を教授と学生全員の前で発表するというものだった。もちろん発表の後に卒論も書く必要がある。

結果から言うと、俺は研究にはまるで向いてなかった。

難しいことが分からなかった。もっと言うと複雑なことが理解できなかった。

研究では知識がある前提で得られた実験結果を元に考察し、結論を導くのだが俺にはさっぱり分からなかった。

それ以前に複雑な機械の使い方を理解できないばかりか、研究室にある備品を不注意とはいえ壊してしまう有様。

俺以外にも研究室に学生はいるので、白い目で視られるにはそう時間はかからなかった。

周囲に俺のことを良く思っていない人たちが大勢…強い既視感だ。

どうやら俺は勉強では優等生、研究では落ちこぼれらしい。

俺の理解力の無さに研究が止まってしまうこともしばしばだったが、教授とポスドクの助力によりなんとか研究と卒論を終わらせることができた。

研究職には向いていないことが明らかになったので、研究職以外の就職先を模索し新卒で就職すること出来た。

卒研では躓いたが、全体で見ると順調な大学生活だったと思う。

今でも大学生活は割と良い記憶で脳内に残っている。