自称優等生になった俺は淡々とした毎日を過ごしていた。
友達は自然に出来た。相変わらず全員が陰キャで10人ぐらいは出来たと思う。
別に意識して友達を作ろうと思っていたわけではない。積極的に話掛けたり、話すきっかけを作ったりと努力したこともない。大学での出来事を話していたら自然に友達になっていた。
しかし濃い付き合いはしなかった。大学で会ったら会話をして、一緒に学生食堂で食事をしてそれで終わり。講義が終わった後に遊んだりしたことは数えるほどだった。
この記事を執筆している現在で交流している大学時代の友達は0人だ。大学生活での友人関係は消滅したと言っていい。
多分、人付き合いが苦手なんだろうと思う。あまり人間関係の構築をしなくなっていった。必要があれば交流をするといった程度だ。
優等生になった俺は成績も良かった。通知表には成績順位が掲載されているが常に上位10%前後に位置していた。
筆記は問題無かったのだが、レポートは少し苦手だった。俺は完璧に仕上げたつもりでB評価でガッカリしたことも多々あった。一方でS評価を取れたこともあるので書き方が悪いわけではないらしい。
採点する教授の好みの問題なのか…? と思いあまり深くは考えなかった。
この頃から人並みには勉強は出来るらしい、と認識し始めていた。
学生生活では勉学に明け暮れ、サークルには入らなかった。
4年次になる頃には卒業に必要な単位を全て取得しており、残すは卒業研究のみだった。
ここで問題が発生した。
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