まさに暗黒期としか言いようがない高校生活が終わりを告げ、俺は無事卒業した。解放感が半端ではなく正直嬉しかった。
しかし問題もあった。進路である。
高校生活は本当に辛く、毎日をどうやり過ごすかに精神力の全てを注いでいたが為に、進路をどうするかなど全く考えていなかったのだ。
とりあえず興味がありそうな大学を4校ほど受験したが全敗。専門学校という選択肢もあったが大学に興味があったので浪人することにした。予備校通いである。
予備校に入学する前に実力確認テストなるものが存在し、その結果でクラス分けが行われた。俺は一番下の理系クラスからスタートした。
ちなみに当時の俺の偏差値を伝えておこう。偏差値30である。お世辞にも良いとは言えない数字だ。適切なクラス分けと言える。
予備校の授業が始まると、完全な基礎編からスタートした。講師陣も質が良いのか授業が分かりやすく、かつ面白かった。
授業と授業の合間に時間があると自習室で勉強をして、帰宅したら自宅でも勉強をした。立派な受験生である。
頻度はよく覚えてないが現在の勉学の進捗と偏差値の確認として模擬試験もした。
そこで問題が発生した。俺の偏差値が伸びていないのである。
地頭の問題なのか? 勉強の仕方の問題なのか?
偏差値35辺りをウロウロしていた。
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