ピーノスケの秘密基地

ここは俺の日記帳。

病院へ行ってきた。サポーター完成。

今日はまた病院へ行く。診察ではなく、サポーターを受け取る日だ。

先週はサポーターの寸法合わせで今週はサポーターが完成する。

いつも父に病院へ送って行ってもらっているのだが、今日は少し所用があるらしく、早めに俺の要件を終わらせて欲しいらしい。

そういった事情もあって、予約した時間の30分前には病院へ到着した。

いつものように受付を済ませた後、X号室に向かう。

X号室の前の待合室は患者が大勢いた。高齢者ばかりだ。

俺は松葉杖なので立ったまま待機するのは難しい。唯一空いている椅子へ目掛けて移動し座らせてもらった。

待つこと30分……丁度予約した時間通りに、X号室の中に居た長髪おじさんに呼ばれた。

早く病院に来た意味がない! 父ドンマイ!

X号室の中に入り、椅子に座った。

軽く挨拶を済ませた後、予定されていた代金を払い領収書を貰った。この領収書は後日使う大事なものだ。

代金を払うと、サポーターを渡され使い方の説明を受けた。

現在、足に固定されている大きなギプスとは違い、以外と簡素に見える。足を曲げたりも出来るし装着も簡単で何より軽い。

10分でサポーターの受け渡しと説明が終わった。

「何かあったらすぐに来ていいから! 治るまでが俺の仕事だからね!」

そう明るく長髪おじさんは言い、俺は礼を言った。

用事が済んだので、さっさと受付に向かい家路を急いだ。父が気を揉んでいるに違いない。